目的・ゴール・目標の違いとは?

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目的・ゴール・目標とは
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▼目的・ゴール・目標の違いとは?

目的と目標は違う。ところがどう違うか説明しようとすると非常に難しい。目的と目標が二元論的に解釈しにくいからだ。

そこで、目的や目標とともに語られることの多い、ゴールを加えて、3つの方向性から検討してみよう。

辞書を引いてみると、

  • 目的・・・成し遂げようと目指す事柄
  • 目標・・・目的を達成するために設けた目印
  • ゴール・・・目的を達成するための最終的な目印

となる。つまり、目的のための最終的な到達点がゴールであり、そのゴールまでの通過点が目標なのだ。

 

▼目的のない仕事は無意味

本来、ゴールと目標は、目的がないと定まらない。したがって、目的→ゴール→目標の順に定めていく必要があり、その逆はないのだが、しばしば目的がなく、ゴールと目標だけが独り歩きしている職場をよく目にする。

上司が部下に対し、「あれやれ、これやれ」と指示していて、部下は部下で、上司に言われるがまま「やらされ仕事」を延々としている組織である。

目的とは仕事をやる意味・意義であるから、目的のない仕事は、無意味で無価値だと言わざるを得ない。

したがって、無意味で無価値な仕事をやらされると、モチベーションが上がらないのは当然だ。マネジメント職の人は、部下のモチベーション向上研修やセミナーに出席する前に、自分が無意味で無価値な仕事をやらせようとしていないかどうか、セルフチェックしてみてはいかがだろうか。

Check! >>

部下やメンバーにゴールと目標(つまりノルマ)だけ課していないだろうか?

 

▼目的は抽象的で、ゴールと目標は具体的

ゴールや目標だけを課すのとは逆に、目的だけを課してしまう組織もある。たとえば、企業理念が絵に描いた餅になっていて機能していない組織がこれだ。

「社会から必要とされる会社になるため」と目的を示したところで、一見素晴らしいことを言っているように思えるが、実に抽象的で何も具体的なことを言っていないので、組織のメンバーは何をどうすればいいのか皆目検討もつかない。

社会から必要とされる会社になっている状態とは、いつ何がどんな状態になっているのか、その状態をありありと具体的に捉えたものがゴールである。そしてそのゴール実現のためにより詳細に、手と足と口をどのようにどれだけ動かすのか、行動レベルで設定されたのが目標である。

たとえばダイエットを例にしてみるとこうなる。

  • (目的)異性にモテるために
  • (ゴール)クリスマスまでに●キロになっている
  • (目標)一日摂取カロリー1500キロカロリー以内

 

▼イチローの目標設定

先日、イチローの目標設定について記事を書いた。イチローのオリックス時代にバッティング投手を務めた奥村さんが雑誌致知に寄せたコラムだ。

そのコラムの中で、新人時代、キャンプ中二軍でプレーしていたイチローが、夕方練習が終わるとすぐに就寝し、皆が寝静まった深夜に数時間の特打練習をしているのに、シーズンが始まり一軍入りを果たすと、まったく練習しなくなったことについて、理由を聞いたエピソードが紹介されていた。

イチローの答えは、「体が疲れ過ぎるとバットが振れなくなるから」とのことだった。

最高のパフォーマンスを発揮する、そのためにシーズン中は練習し過ぎないことが重要で、練習量が心配ならキャンプ中に人以上に行い、シーズン中はコンディションを整えることに集中したのだ。

ゴールは試合に出て活躍して勝つことで、そのためにどんな練習をどれくらいやるかが目標としてあるにも関わらず、他の選手のように練習が目的化してしまうと試合でパフォーマンスが発揮できない、という本末転倒が起きることになる。

イチローの小学校の頃の作文でも書いたが、かつて、イチローの夢は一流のプロ野球選手になることだった。目的は、お世話になった人たちを招待して応援してもらうため。ゴールは、契約金1億円以上でドラゴンズかライオンズに入団すること。目標は、中高全国大会に出場して活躍することだった。

その後の彼の活躍ぶりは、ここに改めて書くまでもないだろう。

 

▼あとがき

今回、はじめて目的、ゴール、目標の整理をしてみた。この記事を書くにあたって、数多くの文献を読み、インターネット上の情報も参照した。

しかしながら、その定義は千差万別であり、多くは、目的と目標とゴールを同義にとらえてしまっているものが多いと感じられた。

冒頭に書いたように、目的と目標という二軸で検討をはじめると、どうもつじつまがあわない。そこで、師より直接薫陶を受け学んでいる、城野宏脳力開発の技法をもって、分析をしてみた。

脳力開発では、ものごとを認識論、価値論、方法論という三面で検討するので、そうやって見た時に、抜け漏れていた【ゴール】の要素が浮かび上がってきた。

すると、先日勉強した、岡野弘文氏開発のアイデアカードも、まさにこの三面でできており、実にスッキリと理解することができた。

ついでにこの三面に対応する他の要素もあげておくと以下のようになる。

目的、ゴール、目標

コンセプト、ミッション、ビジョン

主題、問題、課題

認識論、価値論、方法論

目的カード、着眼点カード、変更カード

この記事は、現在参照できるレファレンスのうち、目的、ゴール、目標についてもっとも理解しやすく、ヌケモレダブリなく美しく説明できたのではないかと思う。

是非ご参考にしていただきたい。

 

※脳力開発、アイデアカードについて詳しく知りたい方は、お問い合わせください。

 

 
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ゴトーケンタ
経営コンサルティング会社経営。料理家、空手家、書道家、兵法家、経営戦略家。商売から経営へ、生業から事業へ、家業から企業への成長段階における存在価値を向上する経営戦略を指南。

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